働き盛りである40歳前後の男性に加齢臭の始まりが訪れるのはなぜでしょう?それはストレスが大きく関係しています。ストレスを感じていると、体が緊張して血液の循環が悪くなったり、体の機能が正しく働きづらくなったりして、体内に老廃物が溜まりやすくなって、汗に含まれる皮脂が増加する傾向があります。
前の項目でも説明したのですが、男性の体臭や加齢臭を発生させる元になっているのが「皮脂」です。その臭いの原因となる物質が、ストレスによって過剰に発生されるので、35歳~45歳のストレスを感じやすいサラリーマンに気になる臭いを発生する人が多くなってしまうのです。
働き盛りでストレスを感じているのに、臭いで回りから嫌われるとはなんとも悲しいような気もします。
臭いの原因物質のひとつ「ジアセチル」。古いアブラのようなバターやチーズなどが発酵しているような脂っぽい臭い、いわゆる酸化したアブラのニオイを発生させます。
ミドル脂臭とも呼ばれていて、おもに30代~40代の男性に発生する臭いです。加齢臭の原因成分である「ノネナール」と比較すると、なんと100倍もの広がりやすさ。空気中に広がりやすいという特徴も持っています。まわりの人にも気が付かれやすいため、ある意味加齢臭よりやっかいかも。
脂が元になっている臭いのため、食生活に注意する必要があります。肉や揚げ物などが好きな方はできるだけそういった食事を控えるなど、食生活の改善が大切です。食べた脂が臭いに変わるからです。
汗の物質に含まれる乳酸が細菌によって分解されるミドル脂臭いは、ときとして腐ったような強い臭いを発生させることもあります。足のニオイも強烈ですが、それを上回る生ごみのようなくさいニオイに遭遇してしまったら思わず「鼻をつまんでくさーい」と言ってしまうかも。ミドル脂臭の特徴でもあるニオイなのですが、言われた本人のショックは大きいでしょうね。
臭いの強さは皮脂の多さと比例するので、それを少なくすることに注力しましょう。また、後頭部に発生することが多いのと、汗をかくたびに分泌されるので朝晩の入浴で、専用のボディシャンプーなどで対策することになります。臭いが広がる前にとにかく洗い流すことが重要ですよ。
現代社会の私たちの食生活はファストフードを手軽に取り入れ、肉や油を使った食べ物が中心になっていて、脂肪たっぷり目の食生活になっていることが多いようです。
肉に含まれている脂肪は体臭の元になりますし、タンパク質を取りすぎると便秘がちになります。野菜中心の食事を摂るなどバランスの良い食生活をすると、臭いの元となる脂肪酸が体内から減るために体臭が軽くなります。
ほかにも、体内の代謝をよくするヨーグルト、納豆、食物繊維を多く含むものを食べると、腸の動きがよくなり体内にとどまる腐敗物が少なくなり、臭い物質もなくなるために体臭予防になります。
日頃の食事を考えることで、健康状態が安定してくると皮脂の分泌も抑えられ、結果としてミドル脂臭がかなり軽くなってくるはずですよ!